プロフィール

ナパ

Author:ナパ
静岡でアンテナを伸ばす32歳。
新生活を機に日記独立しました。
いつでも今を大切にしたいです。

出没場所:
シャンティタウン、マコーズ
つむらや、どんまい、つぼみ
チュチュルリエ、ボルカノ、忠太

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しずおか78チャンネルのアンテナ
インスピレーションや思索の粒を発信してみます
幸せの条件
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 今年の夏も終わろうとしている。毎日がめまぐるしく過ぎていく。
熱海に出かけてみた。家族連れ、東京からやってきたと思われる学生の
グループ、カップル。この時期の平日でもビーチはずいぶん賑わっていた。
夏が終わってしまうのはなぜか淋しい。太陽のギラギラも落ち着いたし、
爽やかだった夏の夜もかなり涼しくなってきた。静岡の夏が終わったら、
今年もやっぱり那覇と阿嘉島に出かけて、ほんの数日の夏をゆっくり
こころゆくまで味わいたいと思う。


 久しぶりに東名阪にいる仲間と「鹿島屋」。ここのカツオは本当に旨い。
カツオと茶割で楽しい金曜日。ゆっくりしたかったけど、先約があって
切り上げた。続いてCM組のKさんと「つぼみ」。ひとくちに営業と言っても、
業態によってスタイルは多種多様である。戸別訪問営業のSさんは仕事柄、
語り口がとてもソフトだ。常磐町「エリザベス」のエリコさんも語り口は
ソフトだが声が少しだけ野太い。「シャンティ」でDJは新聞社のKさん。
常磐町界隈も深夜3時をまわると客層がこなれてきて落ち着いて飲める。
最後はなぜか「魚民」。相手が酔っ払いであろうと誰かから施しを受けたら、
お礼ぐらい言える人間でありたい。若者はわれわれに説教する間も与えず
朝靄の中に消えていった。朝5時帰宅。

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 二日酔いの昼、姫の祖母の米寿祝い。姫の家族やいとこ、親戚が集まった。
30年後、姫がどういう顔になるのか、彼女のおばさんを見て想像がついた。
夜は久しぶりに弟夫婦の部屋を訪ねる。早いもので姪はもう5か月になった。
弟が赤ん坊だったころの顔にもよく似ている。造形の系統でいえば、やはり
同じ血を引いているのだろうと納得もできる。他人の赤ちゃんより姪の方が
かわいらしく見えるというのも自然の摂理かしら。これから彼女の人生が
どんなふうに拡がっていくのかとても楽しみである。よく見守ってあげたい。

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 約1か月かけて、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟1〜5」を読み終えた。
私は気高く、正しくありたいと思う。それは何かを基準にするものではないし、
誰かと比較するものでもない。別の言葉を挙げれば「品位」や「たたずまい」と
いったものに近いかもしれない。血、家庭、教育、宗教性、人間関係、報酬、組織、
階級、社会、国家、時代、そうした要素が私の良心に作用して、私は自律している。
私が向かう方向が、客観的にも気高く正しいものかどうかはわからないが、いつも
自分の良心に則って、自分のベクトルを気高く正しく保ちたいと思う。現実が
どうあっても、理想を保ち続けられれば暗闇の中でも方向を見失うことはない。
迎合を重ねるうちに、理想そのものを見失ってしまうことがいちばんの不幸だ。
理想を追求しつづけるために、自分の良心を育んでいきたいと思う。理想を
追い求めることそれ自体が、人間にとっていちばんの幸せなのかもしれない。



カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
ドストエフスキー

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航海
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 船が好きだ。いつか世界一周のような長い船旅ができたらと思う。
西伊豆へ行けば、憧れの眼差しで加山雄三氏の光進丸を眺めている。
いまから8年前の夏休み、沖縄に船で出かけてみた。名古屋港から
「クルーズフェリー飛龍21」で、片道2泊3日かけて那覇港へ。
学生時代には、東京の竹芝桟橋から伊豆大島へ行ったことがあった。
昨年5月には博多港から五島列島の上五島まで、フェリーで1泊。
短い船旅もまた楽しい。横浜大さん橋から出る「ロイヤルウイング」や、
渥美半島の伊良湖岬と三重県の鳥羽を結ぶ「伊勢湾フェリー」、清水と
伊豆土肥を結ぶ「駿河湾フェリー」にも何度か乗船したことがある。
石垣島から出る安栄観光や八重山観光の船、那覇の泊港から阿嘉へ行く
「フェリー座間味」や「クイーン座間味」も忘れられない船だ。

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 先日、また船に乗る機会に恵まれた。戸田港の遊漁船「ふじ丸」。
取引先のSさんと得意先のみなさんの計らいで、接待名目で釣りに
連れ出してもらった。戸田港に朝6時半集合。前日の夜は、まるで
遠足前夜の小学生のようにウキウキして、なかなか寝付けなかった。
釣りは、ずっとやってみたいと思っていた。まだ番組のADだった頃、
雑用係として同行する「釣り」は単純に辛いものでしかなかったが、
それでも出演者が立派な真鯛や美しいカンパチを釣るのを見ると
とても楽しそうで、いつかは自分もやってみたいと思ったものだ。
釣り好きな人が多い取引先A社で「釣りに連れてって下さいよ」と
毎度のように話していたのが、ようやく実を結んだ形だ。

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 今回の釣りは初心者でも楽しめる「さびき釣り」で、狙いはアジ。
船長の合図で指定の棚に道糸を垂らすと、しっかり喰いついてくる。
魚が喰いつくかどうかは一呼吸で決まる。竿を大きくしゃくり上げて
ピクンと引けば、喰いついた証し。道糸を巻き上げていくと、水面に
きらきら光る魚が見えてくる。広い海から小魚を釣り上げることが
こんなにうれしいものだとは思わなかった。釣った魚には愛着も湧く。
わずか3時間強の間に、船酔いで水面にコマセも撒いた。それでも
アジが7枚、塩焼きにすると旨いというタカベが1枚で8枚の釣果。
Sさんが、私が釣ったアジをエサに得意先のお土産用に大物を狙う。
アジとはいえ、せっかく釣った魚がエサになってしまうのは複雑な
気分だが、こればかりは経費で来ている接待釣りなので致し方ない。
カンパチが3枚と80cmはありそうな大きなシイラが1枚釣れた。
得意先のみなさんも満足したようで今日のところは解散。楽しかった。
小アジは刺身、タカベは塩焼きにして食べた。柔らかくて上品な味。
仕事でこんな遊びを教えてもらえるなんて、沼津以外では考えられない。
取引先のSさん、得意先の社長、理解ある上司に感謝するばかりだ。

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 転職のために取引先を退職したUさんと沼津の「上海軒」で飲んだ。
飲んだ翌朝、買ってまだ2か月のコンタクトレンズをシンクで流失した。
戸田に向かう東名高速上、トラックの飛び石がクルマのフロントガラスを
直撃して大きくひびが入った。婚約記念品の時計は交渉が無事成立した。
結婚式の招待状がやっとでき上がった。久しぶりに遅刻をした。夏休みの
旅行手付金を振り込んだ。クレジットカードの請求額にため息が出た。
読んでいた本が最終巻を残すのみとなって、いよいよ佳境を迎えている。
IHで魚を焼いてみた。健康診断結果の数値が昨年より良くなっていた。
私という船は、今日も大波小波をかき分けて人生の航海を続けている。

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恵比須講
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 東京は、おそろしい街だ。「今年の夏休みは、恵比寿。」そう言っても
過言ではないくらいの、とにかく濃密な週末だった。東京はおそろしい。
考え方一つで、きわめて中毒性の高い街になる。「1日」という時間を
「地球が自転する24時間」と物理的に捉えるのではなく、「一連の意識」
という感覚的な尺度に捉えなおして言うならば、静岡に帰ってきた日曜日の
17時は、金曜日の65時だった。ゴルフの疲れが取れない金曜日の夕方、
仕事を定時で切り上げて新幹線に乗り込むと、20時には恵比寿に着いた。

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 チェーンの居酒屋で安酒を飲んで議論した大学4年間は無駄ではなかった。
ひとくちに「大学時代の友人」と言っても様々だ。「何を学んでいるか」を
他人に聞かれた時に、説明するのが面倒な「日本研究」という専攻を選んだ
連中の多くは、貧乏で地方出身で、酒と議論が好きだった。私もその1人だ。
「類は友を呼ぶ」とは言い得て妙で、日本研究の連中とは今も親交が深い。
ちょうど北京オリンピックが開催中だが、今から12年前の1996年、
アトランタオリンピックの開催中、連中と国分寺の「白木屋」に集まって、
「オリンピックの功と罪」的な議論を戦わせたことを思い出したりしている。
当時は時間の制約がほとんどない生活だったので、飲めばだいたい朝まで
議論していた。今でも日本研究の仲間と会えば、楽しい時間を確約されたも
同然で必ず朝まで付き合うが、学生時代のような議論をすることはない。

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 ところで、恵比寿。大学は小金井、最寄駅は国分寺、住所は小平や田無。
都会の生活に無縁だった学生時代の反動か、日本研究の会合はいつも恵比寿だ。
理由はある。街がこじんまりしている割にいい店が多くて、楽しめるから。
そして、駅近くにカプセルホテルがあって、時間を気にせず楽しめるから。
いちばんの理由は、街往く女性がこぎれいで、見ているだけで楽しめるから。
銀座ではなくて恵比寿を選んでしまうあたりが、国分寺的DNAの名残だ。
今回、集まった目的はナンパだったのかというほど女性を目で追っていたが、
例によってそういった気配すら起こせず、おまけに隣席には金ネックレスの
おじさんが1人で座っていたりで、色気のある会話が偶然に始まる筈もない。
こじゃれたおでんダイニングの「羽重」と「ほしかわ家」という居酒屋で飲む。
結局、最後はラーメン屋で瓶ビールを飲んで終了という、日本研究らしい夜。
実際、隣に女性がいたりして下手に話が弾むと、大切な会合が実らない合コンに
なり下がってしまいかねない。「どこぞのお姉さんたちと楽しく飲めるかも」
こんな期待を抱いてはみるが必ず打ち砕かれるという、それこそ寅さんの
恋愛みたいな脚本が我々にはふさわしいのだ。同窓会にキャバクラはナイ。

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 朝、ホテルを出て、近くの喫茶店で連中と朝食を取る。これもいつも通り。
喫茶店を出たら潔く解散というのも我々の不文律だ。私は銀座へ向かった。
銀座はいい。街往く女性の洗練度にしても、恵比寿のそれよりずっと高い。
例えば、白いワンピースというただ一枚の布に高貴さすら漂い始めてくる。
なぜかカレーが食べたくて「ナイルレストラン」に行ったら夏休みだった。
それなら「ダルマサーガラ」だと思ったが、どうも気乗りしなくなったので
当てもなくぶらぶらする。「ニューメルサ」のレストラン階に上がってみたら
「銀座古川」という、偶然にも聞き覚えのあるカレーのお店を見つけたので、
入ってみた。「ポークカツカレー」は上品でおいしいが、すごいボリューム。
雨が降ってきたので「ブック1st」で雨やどり。東京で大きな書店に入ると
あっという間に時間が過ぎてしまう。銀ブラの本を読んで、「三越」屋上にある
「銀座出世地蔵尊」に詣でてみる。大阪のビリケンみたいに愛嬌がある顔だね。

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 気がつけば夕方で、高校時代の友人Nとの約束の時間が迫っていた。恵比寿。
前日に友人Nと約束したものの、取りやめようかと思うくらい疲れていたが、
恵比寿でNと会ったら少し元気になった。昨日と同じ道を歩いて、昨日と同じ
客引きに会う。「あれ?今日も?」なんて会話が、両替町にいるようで嬉しい。
通りで「凜音」という居酒屋の女のコから割引のチケットを配られた。昨日も
同じチケットを配られたのを思い出して1軒目を決定。名古屋コーチンがうまい。
友人Nと飲むのは数カ月ぶり。生活環境が全く異なるので、お互いに共通する
話題はあまりないはずだが、なんだかんだで楽しい話は尽きないものである。
2軒目はガードをくぐったところにある「BAR TRACK」。渋くていい店。
最終の新幹線で帰るつもりだったが、店の壁にあった若きボブマーリーの画が
気になったのと、レゲエは掛けないと言っていたバーテンさんが不意打ちで
ボブを掛けたので帰り損ねた。今日も泊まろうと決心すると酒がうまくなる。
しかし、予定外の連泊となると少し姫に気が引けて電話を入れた。私の行動を
ほとんど制限しない姫の心の広さには、今日も感謝で涙がこぼれそうである。
ガテマラのラム「ロンサカバセンテナリオ」でかなり気持ちよくなってきた。
「ザ・バンド」とか「ジャニスジョプリン」なんかが実にいい雰囲気だった。

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 恵比寿のカプセルホテル「シエスタ」にチェックインだけ済ませる。前日は
初めてシングルルームを取ってみたが、今夜はカプセルしか空いていない。
再びガードをくぐって彷徨い歩いてみる。小さな白い店を見つけた。「ura.」。
まだ何組かのお客さんたちが飲んでいるようだが、この時間でも男性客の姿が
見えないというのは恵比寿らしいのかもしれない。酔いも手伝って、隣にいた
お客さんと話し込んでみると、彼らが某局で働いていたり、会社の得意先企業と
関わっていたりする。意外なところで縁を拾ったりして、つくづく不思議である。
こういうシチュエーションを志向する姿勢が、いつか仕事にも活きると願いたい。
ニョッキがおいしかった。

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 再びの朝、渋谷に出かけた。文化村のロシア展がちょうど今日までだったので
行ってみた。グルジアの画家「ニコ・ピロスマニ」の画がほんわかとやさしくて、
少し痛々しい。彼の画を見てそう感じる人が私のほかにもいると勝手に思うのだが、
私の場合、その感想は明らかにロシア、グルジア関係を報じるニュースから来ている。
現在のロシア、グルジア関係が、「ニコ・ピロスマニ」に特別な意味付けを起こす。
「ニコ・ピロスマニ」はグルジアに生まれ、グルジアの人々の生活を描いた。これが
ニュースによって特別な意味を持つ可能性が出てくる。例えば、政治的な意図で
彼を悲劇のヒーローに仕立て上げようとすればできないことはないし、たとえ
政治的な意図に依らなくても、ニュースやインターネットなどの情報網によって、
自然発生的に悲劇のヒーローが出来上がる可能性があるということだ。さすがに
この展示が、グルジアとロシアの紛争を予想して始められたということはなかろう。
しかし、予想外の紛争で「ニコ・ピロスマニ」の画集がより一層売れることになった
かもしれない。紛争で罪もなく命を落としている人がいることを考えれば、こうした
言い方は不謹慎かもしれないが、芸術のあらゆる可能性を調べたらおもしろいかも
しれない。芸術を、停戦のために利用できる可能性もあるというわけだ。ちなみに、
「ura.」で会った某局勤務の方、部署は外信部だった。こんな話もしたかったな。

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1週間バリ1週間バリ
(2006/04)
山下 マヌー

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非日常の味
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 眩しいビーチもいいが、しっとりとした鮮やかなグリーンもいい。
鳥の鳴き声で爽やかに起きだすと、朝露が朝日で光り輝いている。
顔を洗ってテラスに出ると、かわいらしいヤモリやカエルが逃げた。
リゾートでは、おいしい朝食をゆっくりと時間をかけて味わいたい。
チーズの入った柔らかいスクランブルエッグが、温かいパンに合う。
少し足りないかなと思うくらいでコーヒーをやめて、部屋でくつろぐ。
午前中は、透きとおった池のようなプールの傍らでのんびり読書する。
グラスに氷を入れて、ラムを注ぐ。地元の柑橘類をナイフで切って、
ラムに絞る。ラジカセから「TINGARA」の澄んだ声が流れる。
たまにはこんなゆったりとした夏休みを過ごしてみたい。

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 最近、街に出てばかりで、自宅で食事する機会がめっきり減ったのと、
飲酒で身体が疲れやすくなっていることから、街に出る回数を抑えている。
平日は3回まで。今週は月曜日に得意先のSさんと「こばやし」と「Leaf」。
領収書に収入印紙を貼り忘れたのは、再び私を呼び込む口実のためか。
水曜日はFさんの誕生祝いという名目で、再びMさんたちと一緒に「海」。
めずらしいことに、店の大将が体調を崩して救急病院に行くことになった。
わが酔客たちは店じまいに協力するどころか、店を貸切にして飲み始めた。
生ビールを注ぐ。煮物を食べつくし、マグロを切り始める。お皿も洗う。
カウンターに入ると、みんな大将や女将みたいに見えるからおもしろい。
ちなみに、大将は3時間後に戻ってきて、皆に寿司を握ってくれた。

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 今週は少しのんびりできるかなと高を括っていたら、お盆休み前は
仕事が立て込んでいつも以上に忙しい毎日だった。暑さと忙しさでバテる。
得意先や取引先の広告会社も夏休みに入り、やっとひと息つけそうだが、
仕事でひと息つけると思いきや、ゴルフが入ったり大学の会合で忙しい。
9月や10月に時季外れの夏休みを取る私にとって、お盆休みの時期は
マラソンでいう給水地点のようなものだ。自分の夏休みに向けて態勢を
整え始める時期でもある。

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 ここ数年、自分の夏休みの傾向は、できるだけ遠くに、できるだけ安く、
できるだけ長く滞在し、できるだけ多くを見る、という体力勝負型の旅行が
主だったが、今年は趣きを変えてリゾートステイ型の旅行を計画している。
好きな料理を好きなだけ食べると、おなかがもたれるようになったからだ。
仕事で忙しい毎日や飲み会で忙しい毎日も、もちろん楽しい。しかし、
できることなら、毎日の食事はゆっくりとよく噛んで味わって食べたい。
それと同じように1日、1週間という時間を、ゆっくりとよく噛んで、
味わって過ごしてみたいと思う、非日常のリゾートで。


Crea due traveller―特集楽園バリ「100の誘惑」 (クレアドゥエ クレアトラベラー)Crea due traveller―特集楽園バリ「100の誘惑」 (クレアドゥエ クレアトラベラー)
(2003/12)
不明

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大人の事情
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 三島の大場駅前「古登富貴」で得意先の皆さんと楽しく飲んだ水曜日、
できあがったCMの反響が予想以上で驚いたという、大変ありがたいお話。
終電で静岡に帰ったが、そのまま帰宅するのがもったいなくて両替町で
ふらついていたら、前出のCMアイデアを出したKさんと遭遇したので
「つぼみ」に入った。同世代で気鋭のクリエイターであるKさんの話は
とてもおもしろい。ひらめきのタイミングや、演出企画と技術企画の関係、
人材育成の話など、久々に聞き役に徹したひと時だったかもしれない。
お互い30代半ばにさしかかり、自分の役割や役柄を考えながら日々の
仕事をするKさんの姿勢が垣間見えて、インスパイアされた時間だった。
感覚的にいえば、新書2冊分くらいの話を聞かせてもらったように思う。
まだまだ話足りず、今週あらためて飲もうと約束して2時半に撤収。


 金曜日、沼津でローカルの業界各社の会合。40代迄の若手中心に
各社1、2名で出席者は合計20名程度。座席も指定されていないので
適当に座る。こんなことはおそらく誰も気にしていないかもしれないが、
「すわり」の位置が、各社各人の力関係を絶妙に表していておもしろい。
お約束の一言自己紹介あたりで、この場で演ずべき役柄が決定的になる。
業界の会合だけでなくて、番組の打ち上げや忘年会でも言えることだけど、
この歳になって、自分で役柄のカードを選べるようになってきたように思う。
となりの局の若手営業Tちゃんは、まだ打たれ慣れていなくて火だるま。
向かいの局のYさんの突っ込みがもう抜群で、頬が痛くなるほど笑った。
Tちゃんには、局の営業としてもうすこし修行が必要かもしれないね。

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 静岡に戻って、誘われていたMさんの会に参加したらカラオケだった。
ノリノリのカラオケにどうしても付いていけず、わずか15分で抜けた。
いくらみんなが楽しそうにしていても、自分が楽しめなければ意味がない。
週末の夜の時間やお金を、楽しめないことに費やすほど私はヒマではない。
Mさんにお詫びのメールを入れて、久しぶりに「シャンティタウン」。
レゲエを聴きながら身体を揺らす方がよほど性に合っている。やっぱり
おしゃべりしながら飲むお酒が楽しい。胸の大きいコと楽しく飲んだ。
そのうち後輩も合流して4時帰宅。

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 前回の打ち合わせからあっという間に3か月経過。衣装や花のことで
式場に相談したくて、土曜日の昼に打ち合わせの予約を入れておいた。
提携先のものではない衣装を選びたい旨、その写真を見せて値段も伝えて
なんとかしてほしいと頼む。通常、提携先で衣装をレンタルしない場合は
プランの全体割引が適用できない上、提携外の衣装については1着毎に
持ち込み料が発生する。プランの全体割引分と衣装の持ち込み料で総額が
50万円も上がるというから恐ろしい。消費者として正直な気持ちを言えば、
最初の見積もりで既に全体割引が発生していること自体、理解できないし、
衣装の持ち込み料というシステムもおそらく永遠に納得するつもりはない。
とにかく全体割引が適用されないと困るし、持ち込み料も払いたくない。
いずれこういう交渉を持ちかけなければならないことはわかっていたが、
どうせ避けられない交渉ならば、できるだけ早い方がいい。

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 結局2時間ほど交渉して、こちらの要求をなんとか了承してもらった。
それと引き換えに、ウエディングドレスの1着を提携先から借りることを
了承した。大人の事情で調整が入ったが、姫も理解を示してくれたので、
ひとまず前進する。ここから先は、提携先の衣装店の対応に注視したい。
祝いごとなので、なるべく角を立てないように推し進めるつもりでいるが、
もし不備があれば容赦なくクレームを入れて再度交渉する準備も必要だ。
今回のこちらの要求は、通常ならばお引き取り願われたかもしれないが、
納得の行く妥協点を見い出すことができたのは、この式場に多少のコネが
あったからかもしれない。担当のTさんには無理を言って申し訳なかったが、
高額な衣裳持ち込み料やよくわからない割引プランなど、ブライダル関連の
不明瞭な料金システムの呪縛から逃れられないと、私は式を挙げられない。
業者の提案を受けるか受けないか、それを決めるのは消費者である。
提案に納得ができなければ、こちらから内容の改善を提案すればいい。
どうしても納得することができなければ、代替案を探るしかないのだ。

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 打ち合わせを終えて、電車で袋井に向かう。静岡県内最大の花火大会、
ふくろい遠州の花火。花火好きな姫に出席を義務づけられている花火大会。
3万発という花火の数や、1つ1つの花火の大きさもさることながら、今まで
見たことのないような新しい花火を見られるのが最大の見どころだと思う。
具体的に花火がどのように新しいのか、言葉に表現しようとすると難しいが、
花火の色や、夜空に花開いた時の形状が、その新鮮さで観客を魅了している。
それはこの花火大会の正式名称が「全国花火名人選抜競技大会」であること
からも窺える。プログラムに各社の協賛金額がはっきりと明記されているのも
遠州らしくて楽しい。メインスポンサーである「遠州トラック」の協賛金は
今年も1000万円。原油高のご時世に昨年と変わらぬ協賛金を捻出した
遠州トラック株式会社には、静岡県民として大きな拍手と声援を贈りたい。

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 姫が仕事の日曜日は、1人で鷹匠の「つむらや」。大もりそばを食べた後、
カフェで考えごとをしたくて街へ出た。呉服町の「サンマルクカフェ」。
考えごととは外でもない、再びブライダル関連の交渉準備である。今度は
婚約記念品の料金交渉だ。正規輸入品のブランド時計は値引きが難しいと
言われているようだが、交渉次第で10%程度なら下がると踏んでいる。
単純に安さを求めるのであれば並行輸入品が半額程度で手に入るのだが、
そこまでしなくては買えないような時計なら、そもそも分不相応なのだ。
婚約記念品だから、あくまで地元の老舗と正規輸入品に拘るのである。
ただ、言われるがままに定価で購入するのも消費者として情けないので、
顧客としての品位を損なわず、お店と担当者を立てながら値引きを得る
ロジックを組み立てているつもりだが、果たしてうまくいくかどうか。
ベストならば単純な値引き。ウチで結婚指輪を買ってくれたら値引きする、
というような譲歩案が出ることも考えられる。決裂しても現状維持となる
定価購入なので、交渉自体はマイナスにならない。お店の担当者には、
私が姫に内緒で相談に赴くという体裁を取るつもりだが、姫は了承済み。
こういった作業に、数学の証明問題を解くような楽しさを感じてしまう。

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 呉服町通りはちょうど夜店市が開かれていて、さながらお祭りのよう。
交渉のロジックを組み立てて、カフェのテーブルから通りに目を遣ると、
お目当てのお店も露店を構えて忙しそうにしている。ここは一旦出直して、
改めてアポイントを入れて訪問したほうが良さそうだ。隣のテーブルには
さっきからカップルが座っている。女が、浮気した男を問い質している。
女の厳しい物言いは全くの正論で、男性としては耳が痛いところもあるが、
時折、女は未練がましく救いの手を差しのべたりしている。長いあいだ
付き合っているらしいこの未婚男女の力関係は、一見すると女の方に
分があるように見えたが、男の方はすでに女を見放しているようだった。
何かに執着すればするほど、自分の立場は弱くなるものである。
彼らに、飄々としながらも優雅に空を舞うカワトンボの姿を見せたかった。

不夜城 (角川文庫)不夜城 (角川文庫)
(1998/04)
馳 星周

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